ガングリフォン・ムック(仮)

名作ゲーム、ガングリフォンシリーズについて考察するブログです。他のゲームも時々語ります。更新不定期。

メモメモ

 最近知った情報や気付いたことなどをメモっときます。

 

・Ⅱにおける慣性の導入はリプレイを導入した結果ではないかと指摘を受ける。初代のようなクイックで軽い挙動だと、客観視点で見られた場合に不自然に見えることを考慮し、自機の歩行パターンや慣性を導入され、それがゲーム性として昇華された可能性。出典は確認出来ないながらも、雑誌媒体などでスタッフの証言として読んだという指摘もあり。いずれにせよ、慣性を導入した経緯、順序としてはこの方が納得がいくように思われ、リプレイモードのないブレイズにも継承されたと見るべきだろうか?

 

・初代やⅡの説明書には「空中からの攻撃は2倍の威力になる」旨の記載があるが、実際にはキエフなどの建物に登って上からGUNでBMXを撃つと、地上だと二発必要なBMXが一発で倒せる。これはどういうことか疑問でツイッターで呟いてみたところ、複数のフォロワーから弾丸の入射角が関係しているのではないかという指摘を受けた。

 筆者は長年、「空中にいる」、或いは「敵よりも高所にいる」ことが条件なのではないかと考えてプレイしてきたが、「位置で記憶するとメモリーを食う」、「(空中にいない)砲兵(Phz2000やMRLSなどの自走砲)の攻撃にトップアタック効果が掛からなくなるのでは」といった指摘を受けて疑問も浮かんだ(これら自走砲の攻撃にボーナスが掛かっているのか未検証とは言え)。

 また、Ⅱに関しては一定の入射角が条件で、上からは勿論、下からの攻撃にもボーナスが発動するという指摘もあった。具体的には、ジャンプ中のヤークトパンターなど、空中にいる敵を下から撃った際でも入射角次第で発動するという。また、仮に敵と同じ高度にいる場合でも、接近して一定以上の射角を取って撃つことでも条件は発動するというから驚いた。筆者自身は未検証なので確証めいたことは言えないが、これらの情報が正しいとするとⅡのプレイ感は相当変わってくることになる。

 ちなみに、ブレイズにおけるボーナスは「弱点部位(多くは敵兵の上面)に当たった場合に4倍」とされており、自機が空中にいることや入射角は関係ないと思われるが、再度検証してみると新たな発見があるかも知れない。そもそも、弱点部位は敵によって微妙にことなり、上面とは限らないからだ(SUPERAUTRUCHEは上面というより、砲塔前面やや上くらいに設定されている気がする。もしかしたら、走行中に前傾姿勢になるために上面装甲が見えてしまうからかも知れないが)。

 

・上記に関連して書くと、ヘリなどの比較的低速で空中を飛翔する航空機は敵に晒した底面を撃ち抜かれることも多いと聞くので、下からの攻撃にボーナスが掛かること自体は理屈としては分かる気もする。*1特に第二世代型AWGSの場合、移動手段として非常に重要な割に被弾面積が大きい脚部を晒しているのは問題が大きい気もする。

 

・前回の記事で取り上げたATMのトップアタックで倒せる敵をまとめてみた。「検証」というほど数をこなしたわけでも正確さを求めたものでもないが、一応データとして残しておく。難易度は全てHELL、機体は16式、武装対戦車ミサイル(ATM)を使用。オプショナルパーツはファストムーブやアドバンスドアーマーは使用したものの、ファイアーパワーアップなどの火力強化パーツは一切使っていない。

 

  • M16A1
  • VW‐1(接近すると反撃が強烈なので、敵の射程外から倒せるのは大きい。一定の区画からは出ようとしないので、当てるのもそう難しくはない)
  • ティーガー
  • コラート(中途半端な攻撃だとATMの反撃が来るので、反撃を許さず倒せるのは大きい)
  • SUPERAUTRUCHE(通常の撃ち方でも一撃なので敢えて狙う必要はない)
  • リットリオ(低姿勢の上に移動速度も遅いので狙い易い)
  • BMX‐30
  • サテュロス(耐久力が高いので一撃で倒せるのは大きい)
  • バリアント(防御力が高く反撃も強いので、反応する前に倒せるのは大きい)

 

 グァムのヤークトパンター(教官機)、ケープカナベラルのM19A1、チベットの13式、ギリシャのストゥームパンターウクライナのストゥームティーガー、フォルクスパンターなどには未検証だが、13式はトップアタックには耐えられないだろう。残りの敵も教官機のヤークトパンターを除けばトップアタックなら一撃で倒せる可能性が高いように思うが、何せ機動力が高いので狙って当てるのは中々難しい。

 逆に、ATMのトップアタックに耐えられるのはエジプトのエレファントとヤークトパンターⅡである。この二機にATMのトップアタックを放った結果、エレファントは一発で7割ほどの体力を、ヤークトパンターⅡは6割ほどの体力を削った。いずれも一発では倒し切れないが、通常撃ちでこれだけのダメージを与えるには四倍の弾数が必要なことを考えれば、積極的に狙っていく価値があると言えるだろう。

 もっとも、ヤークトパンターⅡに撃ち込むには軍港ゲート上の崖上から三機の猛攻を凌ぎつつ放たなければいけないので、難易度は相当に高い。敵が動きを止めることも少ないので狙って当てるのは難しく、効率の良い手段と言えるかは微妙なところだ。強いえて言えば、モーションセンサー爆弾やクラスター爆弾、燃料気化爆弾といった貴重な武装を使わずとも大ダメージを狙っていけるのがメリットか。

 また、トップアタックで当たっているように見えても一発で仕留めきれない場合も何度かあった。当たり所が悪かったのか、はたまた別の要因なのかは分からないが、敵機が移動中だと仮にそれが低速でも飛翔中のミサイルの軌道に微妙な変化が生じてしまい、上面部位以外に当たってしまっているのかも知れない。

 このように、ATMのトップアタック攻撃には高機動型の敵や移動中の敵にはやや信頼性に欠ける部分もあり、発射角や距離の調整にも手間が掛かるなど、煩わしい面もないではない。正直、ある程度以上の腕があれば連射型GUNやRPで倒してしまった方が早いのも確かだ。とは言え、エレファントやヤークトパンターⅡですら二発で倒せる威力は魅力的であり、大抵のAWGSを反撃を許さず確殺出来るのは利点が大きい。自機の被害も抑えられる点、ATM自体が戦場で豊富に取得出来る武装である点なども考慮すれば、実用性は十分と言えるのではないか。

 

・検証のためにモーションセンサー爆弾をエレファントの上面に張り付けてみたが、上面に張り付けた場合と足元にバラまいた場合とでダメージに明確な差はなかった。確かに上面に張り付けたので、当たり所が悪かったというわけでもなさそうである。大昔に購入して友達に借りパクされたままになっているブレイズの攻略本を新規購入して読んだところ(不必要な情報)、武器のダメージには直撃ダメージと爆炎ダメージの二つがあると書かれていた。例えば、上記のATMに代表されるミサイル系の武装には直撃ダメと爆弾ダメの二つがあるとされているが、モーションセンサー爆弾は直撃ダメが0で爆炎ダメが400となっている。ちなみに、爆炎ダメは間接ダメージとも表現されている。

 ここから推測するに、モーションセンサー爆弾に前記のようなボーナスが掛からないのは爆炎ダメのみだからで、ボーナスが掛かるのは直撃ダメのみなのではないかと考えたら筋が通る気がする。イメージ的にも爆炎(或いは爆風)に装甲を貫徹するイメージは持てないので、これ自体は納得が行かないこともない。ただ、地雷などの兵器は戦車に対して非常に大きなダメージを与えることがあるので、似たような性質のモーションセンサー爆弾にボーナスが掛からないのもやや不思議な話ではあるが。いずれにせよ、もう少し検証が必要かも知れない。

 

・これに関連して話すと、現実にAWGSが存在したらその装甲は戦車よりも遥かに薄いと考えざるを得ないので(特に二脚型は一般的な戦車の半分以下しか重量がないので)、上面装甲に限らず攻撃ボーナスがあっても良い気がする。例えば、上面以外にも側面、背面、底面という風に細かく分割していくと、より奥の深い戦闘が楽しめるようになるかも知れない(というか筆者はある時期まで背面にも攻撃ボーナスが発動してるはずだ!とか勝手に考えていた)。最も厚い前面装甲を敵に向け続けることで生存率が向上し、逆に不用意に敵に背中を見せたりすると撃破されてしまうというのはリアルだし、ゲーム的なテクニックとしても面白い。昨今の戦車ゲームを見れば分かるように、ゲーム的な面白さは担保されている。前面装甲を向け続けながら後退する9式なんて絵になるではないか(例え前面を向け続けてもブリキ缶以下の紙装甲だとしても)。

 これに付随して戦車など従来型の兵器の性能も見直し、むしろAWGSよりも固いバランスにしたモードなどがあっても良いと思う。是非実装してほしい。いやしろ。お願い。*2

 勿論、ゲーム的なバランスや諸種の事情でプレイヤー機やAWGSの強さを調整する必要性を理解しないわけではない。が、ブレイズのHELLモードをプレイすれば分かるように、飛んで来るミサイルやエレファントの主砲の一撃で即死する戦場もまた楽しいものだ。一瞬の判断ミスが命取りになる緊張感、プレイヤー機と敵機の性能が限りなく近づけられ、主人公機でさえただの兵器に過ぎないと分かるゲームバランス。それらの方向性はブレイズのみに止まらず、ガングリフォンという作品が目指して来た方向性と合致するように思えるのである。

 

 

 

 

 

脚注

*1:勿論、これはベトナム戦争など古い時代の話であって、攻撃が集中する部位ということもあって最近は強化されているらしい。また、他にも弱点となり得るエンジンは機体の上部やローター周辺に配置されている場合が多いし、最大の弱点はテイルローターとされる。

*2:筆者は戦車一体一体の防御力をGGBのエレファント並みに引き上げろと長年主張しており、「戦車の性能をエレファント並みに引き上げる会」の代表も務めるなど、精力的に活動している(現在会員1名)。